富山県砺波市の大門地区(旧砺波郡大門村)に伝わる、丸まげ状の形と長さが全国的にも珍しい手延べ素麺で、160年以上前からつくられています。
もともとは、零細農家の冬期副業として素麺づくりが始まり、現在でもなお、稲作農家の冬期副業としてその伝統を守っています。
丸くまげ状にするため半生(はんなま)の時に形を整え、約10日前後かけて、鉢伏山から吹き下ろす寒風にさらして仕上げるのが、この麺の伝統的な製法です。
砺波市を流れる庄川の伏流水を使い、何度もこねて、弾力性と粘り気をだし、太より、中より、細よりと何回もよりをかけながら、細く長く延ばしていくので、麺の繊維がワイヤ状になり、コシが強く歯ざわりの良さが特徴です。
また、コシが強いことより、翌日にナスと一緒に煮込むことができます。富山県砺波地方で、寒さの厳しい初冬から早春(10月から3月)にかけてつくられています。
【大門素麺】